第四人称の語り部

コトバを生きる日々/ 俳人 /【俳句てふてふ】▶︎▶︎川辺一生

【読むと書く日々③】きょうの三冊

 

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毎日、三冊の本を持ち歩く。

 

朝の支度をする時、

気分で本棚から選ぶ、

その日だけの三冊。

 

小説、詩集、哲学、心理学・・。

意図しているわけではないけれど、

ジャンルは被らないことが多い。

 

その三冊を、

通勤の電車や仕事前の喫茶店、休憩の

ちょっとした時間に読み回していく。

 

多読で知識を得たいわけではない。

 

ただ、その時の自分に必要なコトバを

集めていく。

 

求めるこころに導かれるように、

必要なコトバは、

本が運んできてくれるから不思議だ。

 

それらの本を毎日少しずつ読むと、

自分のこころの奥深くに、

コトバが染み込んでいくような感覚を覚える。

 

情報が目まぐるしく飛び交う時代に

腰を落ち着けてコトバと向き合うこのひとときが、

あたたかな安心を与えてくれる。

 

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人間はパンで生きる以上に、肯定で生きるのである。

(ヴィクトール・ユゴーレ・ミゼラブル』 )

 

 

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いったい、いつまで、いつまで、あした、また、あしたなのでしょう。

どうして、いま、でないのでしょう。

なぜ、いまこのときに、醜い私がおわらないのでしょう。

(アウグスティヌス『告白』)